キムラリサブロー NYアトリエよりⅡ

2020年01月18日(土)~03月29日(日)
9:00~17:00
COCONOアートプレイス
観覧料/大人200円(30人以上の団体100円) 中学生以下無料
上記観覧料で、 瑛九 や池田満寿夫など「小コレクター運動」により市民が所有した貴重な絵画を展示している、オモヤギャラリーとハナレギャラリーも見ることができます。

 リサの愛称で親しまれたキムラリサブロー(木村利三郎 1924-2014)の展覧会を昨年度に引き続き開催します。

リサブローは世界中から芸術家が集まるニューヨークマンハッタンにアトリエを構え、「都市の構造と崩壊」をテーマに一貫した作品を創り続けた画家です。 幾何学的な線と面による緻密な構図と鮮やかな色彩、独自の装飾性などを見ていただくとともに、生涯の最後まで再生への理想と希望を捨てず、未来を創造し続けたリサブローのメッセージを感じ取っていただけたらと思います。

リサブローと大野とのつながり

キムラリサブローは幾度となく大野市を訪れており、市民有志による展覧会は実に5回も行われています。展覧会の度に大野を訪れ、人懐っこい笑顔とバイタリティあふれる行動で人々を魅了し、ファンを増やしていきました。

リサブローも、瑛九や靉嘔、池田満寿夫と同じように、美術評論家の久保貞次郎(1909~1996)との交流を通じて創造美育運動に参加し、小コレクター運動にも参画しました。久保貞次郎の示唆と激励によって道を切り拓いていった画家の一人と言えます。

1964年に渡米したリサブローですが、その前年、勝山市で行われた日本小コレクターの会の帰りに大野へ来たことがきっかけで、大野とのつながりが生まれました。渡米後も、横浜や京都での個展に合わせ、大野市での展覧会が企画されました。2002年には、大野のまちを描いた作品「ふるさと」を制作しています。

【リサブロー経歴】
1924  横須賀市に生まれる
1947  神奈川師範学校(現:横浜国立大学)卒業
1954  法政大学文学部哲学科卒業
1964  渡米 ニューヨークに在住
1969  ニューヨークロングアイランド大学にて個展
以降、アメリカ、ヨーロッパの各地で個展を多数開催。日本においても、横浜、京都、大阪、名古屋など各都市で開催する。
2014  ニューヨークにて死去 享年89才

【パブリックコレクション】
ニューヨーク近代美術館 ブルックリン美術館 フィラデルフィア美術館 神奈川県立近代美術館 町田市立国際版画美術館 南アルプス市立美術館 別府市美術館 他